絵唐津 平茶碗 go692324

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桃山時代に焼かれた絵唐津の平茶碗。
薄くとろりと掛けられた釉薬に鉄絵の草文が三箇所、勢いよく描かれ小気味よい仕上がり。
どの角度からも飽くことのない景色が見て取れ、割れ箇所の金継ぎも一つの情景となり、
手のひらに伝わる確かな重量と素朴さゆえにそのなじみ深さはなんとも感慨にひたれる思いです。
唐津独特のその趣ある姿形は控えめながら他の物を引き立ててくれるというような好ましさがあり、
手に取ったり眺めてみたり、心や生活に豊かさを与えてくれることはもちろんの事、
また空間作りの一つのエッセンスとしても取り入れて欲しい一品。