七宝花瓶 go692337


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すっきりとしたくびれと豊満な下部はなんとも女性的な容姿のなまめかしさを持ちつつ、
およそ竜紋ではないかと思われる武骨な双耳を加え、見事な完成としています。
上中下に配された花菱模様に、
ゆっくりと色がしみ込んだかのような青をベースとした
落ち着きのある配色の泥七宝が独特の鈍い光彩を放ちます。
焼成回数の多い大変根気のいる技法で、
その完成された姿は一滴たりとも苦労をにじませない美しさがあります。
焼成段階で生じたものでしょうか下部に濁りのある部分がございます。
残念ながら水を入れるとそこからしとしとにじみ垂れてきますので、
落としを入れていただく必要があります。