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色彩豊かに季節の草花が描かれた色絵茶椀。
ヒビが入った箇所に鎹（かすがい）の直しがなされ大切に使われてきたことがわかります。茶の湯ではこうした直しも一つの景色として見立てられていたと云いますから、
この茶椀の姿はこれで完成しているのかもしれません。
全体にそこはかとない魅力をもったこの茶椀は実用としては
飯茶椀などにお使いいただくとその一杯もまた格別の愉しみとなりそうです。
また数分するとヒビからじんわりと水がしみ出してきてしまいますので
やはり汁物は避けていただくことをお勧めいたします。
